ファイナンシャルプランナーの独立までに準備しておくべきこと、必要なスキル
ファイナンシャルプランナーは、個人や中小企業を主な顧客とし、その資産運用についてアドバイスをしていくための資格です。
TV番組や雑誌記事などでも資産運用についての記事はかなり多く取り上げられており、中には有名なファイナンシャルプランナーとして登場しているタレントもいたりします。
まずファイナンシャルプランナーという仕事についてですが、これはもともとはアメリカで誕生した専門職です。
業務内容としては依頼を受けた相手の持つ資産である現金や不動産、保険、税金といったようなものを総合的に考え、将来的にどういった運用をしていくことが望ましいかをアドバイスしていきます。
仕事をするためには、必ずしも資格が必要となっているわけではありません。
ただ、総合的な金融の知識が必要になることから、ほとんどの人は「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士」や「ファイナンシャルプランナー(AFP/CFP)資格」を取得しています。
実際にファイナンシャルプランナーとして勤務をしている人の多くは銀行や保険会社に勤務をしている人が大半で、顧客からの相談を受けてそこからローン審査や融資といった業務を同時に担当していきます。
独立開業を考えている人はまずそうした実際に相談業務を経験し、そこからどういった資産運用方法があるかを学んでからの方がよいでしょう。
独立までの流れ、心構え
ファイナンシャルプランナーとして独立開業をするためには、金融や資産運用のための知識だけでなく、相手の話をよく聞いて、そこから最もよい方法を提案するというヒアリング能力が求められます。
また、大切な資産運用を相談するという業務の関係から、全く無名のファイナンシャルプランナーにいきなり顧客が殺到するということもまず考えにくいことです。
独立をするためにはまず企業で勤務をしながら実務経験をするとともに、そこから個人的に依頼をしてもらえるような人脈を作っていくことが大切になってきます。
資産内容というのはあまり外部に公表されたくないプライベートな内容が多く含まれてきますので、よほど信頼感のある人でなければ大口の顧客を得ることはできないでしょう。
ただ、個人で行うファイナンシャルプランナー業務の場合、積極的に今ある資産を増やしたいという顧客ばかりでなく、借金を減らしたり、ローンの支払いを楽にしたいというような目的で相談に来る人もたくさんいます。
そうしたときには家計簿から見直し、それぞれの顧客の立場になって相談を受付け現実的な提案をしていくといったような、高いコミュニケーション能力が求められてくるのです。
いずれにしても「人」ということがそのまま商売になる仕事なので、人脈を作る能力が必要となります。