税理士が独立までに準備しておくべきこと、必要なスキル
税理士資格は合格率15~18%程度の非常に難易度の高い国家資格です。
資格を取得することにより、法人企業や個人経営者からの依頼を受けて、所得税や法人税、事業税、固定資産税などの税務に関しての申告業務を代行して行うことができるようになります。
特殊な業務を行うことから会計事務所や税理士事務所として専門に営業しているところも多く、個人事業者やフリーランスとして行っている人も少なくありません。
税理士資格を取得する人の多くが最終的に独立開業を目指しており、それを支援するためのツールも多くあります。
他の技能資格と比較しても税理士は非常に独立開業がしやすく、開業後の仕事のとり方についても、多くのところで紹介してもらえるというメリットがあります。
上記のリンク先などでは、いつどういったタイミングで独立を考えるのがベストかということを丁寧に解説してくれているので、既に資格を取得している人なら、そうした情報を参考にキャリア形成を考えていってもらいたいです。
独立までの流れ、心構え
税理士として独立開業を考えるときにまず最初の難関となるのは資格合格でしょう。
最初にも少し触れましたが、税理士試験は合格率の低い大変に難しい資格となっています。
税理士試験は年に一回開催されていますが、この時の必須科目2科目に選択科目3科目の合計5科目を合格しなくてはならないこととなっています。
受験をするためには一定の学歴要件も必要となっているので、いつの時点で合格を目指すか、まずは計画をして着実に勉強をしていくことが大切になるでしょう。
そしてなんとか合格ができたとしても、それで自然に仕事が入ってくるというわけではありません。
税理会計の業務はそれぞれの企業や個人によりケースバイケースになるので、経験値がなければうまく仕事をしていくことができないものです。
ですので資格合格をしてすぐに開業するよりは、まずは数年会計事務所などで実務経験を積んで、そこから顧客を獲得していくという辛抱強さが必要になってきます。
開業をしてからも爆発的に収入がアップするということはなく、最初の数年は地道に顧客の信頼を得るための業務をコツコツとやっていくことになるでしょう。
しかしきちんとそうした下積みをしていくことにより、長期的に安定的な仕事をしていくことができる業界ですので、焦らずじっくりと仕事をしていくことを心がけてください。
ここ近年では税務会計だけでなく企業コンサルティングも行う税理士も多く、自分の強みを活かした営業をしていくことが生き残りの鍵になります。